2022.04.13
病院経営上の課題の1つが「人件費削減」です。
独立行政法人福祉医療機構が2021年12月に実施した調査によると、「経営上の課題」としてもっとも回答が多かったのが「人件費の増加(59.4%)」でした。[注1]
病院経営のさまざまな課題を解決するには、病院業務をシステム化し、業務効率化を実現する必要があります。
この記事では、病院業務にシステムを導入する流れやメリット、病院業務の効率化につながるシステムの具体例について解説します。
目次
電子カルテやオーダリングシステムなど、院内で利用するITシステムを「医療情報システム」と呼びます。
ここでは、医療情報システムの定義や、システム導入によって得られるメリットを説明します。
厚生労働省は医療情報システムを「医療に関する患者情報(個人識別情報)を含む情報を扱うシステム」と定義しています。[注2]
たとえば、患者様の診療記録を電子化した「電子カルテ」や、患者様への検査や投薬などのオーダーを電子化した「オーダリングシステム」が医療情報システムの一例です。
また、近年はカルテ以外の院内文書を電子化し、事務業務全般を効率化するためのITシステムも登場しています。
病院業務をシステム化することで次の2つのメリットが得られます。
たとえば、医療情報システムを導入することで、患者様に記入してもらった問診票のスキャン作業や、電子カルテシステムへの転記作業をなくすことができます。院内の事務業務を大幅に削減し、業務効率化を実現することが可能です。
また、カルテだけでなく問診票やアナムネ(病歴)、バイタルなどを電子化すれば、患者様のデータを院内ですばやく共有し、より患者様に寄り添った医療サービスを提供できます。
ITシステムを導入する場合、お問い合わせからシステム稼働まで次のような流れになることが一般的です。
病院業務の効率化につながる医療情報システムとして、電子カルテと問診システム、PDF文書機能、Web予約機能の4つがあります。それぞれの機能は次の通りです。
名称 | 機能 |
電子カルテ | 患者様の診療記録を電子化し、カルテ管理の手間を削減 |
問診システム | タブレット画面で問診を行い、患者様の負担を軽減 |
PDF文書機能 |
院内文書をPDF化し、電子サインによるスムーズな署名が可能に |
Web予約機能 |
来院前予約をオンライン化し、待合室の混雑を削減 |
病院経営上の課題に合わせ、必要な機能がそろった医療情報システムを選ぶことが業務効率化の第一歩です。
病院業務のシステム化をお考えなら、iPadを活用した大規模病院向けシステムのARTERIAの導入がおすすめです。ARTERIAを導入すれば、病院経営の5大課題を解消できます。
病院経営の課題 | ARTERIAでできること |
人件費の増大 | 院内文書を電子化し、事務業務の90%を削減 |
新型コロナの院内感染リスク | 消毒しづらい院内文書の持ち回りをなくし、院内感染リスクを低減 |
紙・印刷コストの増大 | 病院全体のペーパーレス化を実現し、用紙代やトナー代などのコストを削減 |
IT化の遅れ | 国内全メーカーの電子カルテとシステム連携が可能なため、さまざまな患者データを電子カルテと紐付けて利用可能 |
部門横断の効率化が進まない | 関係部署をふくめたワーキングを開催し、院内の合意形成をサポート |
日本ではおよそ4割の病院が赤字経営に陥っているといわれています。人件費削減やコスト削減など、病院経営上の課題を解決したい場合はARTERIAの導入を検討しましょう。
「人件費の増大」「紙・印刷コストの増大」など、病院経営の課題解決には医療情報システムの導入が必要不可欠です。病院業務をシステム化することで、事務業務の90%を削減し、病院全体の業務効率化を達成できます。
医療情報システムの導入なら、大規模病院向けシステムのARTERIAがおすすめです。ARTERIAなら既存の業務フローそのままで導入できるため、現場の混乱や不満を招かず病院業務をシステム化できます。