2022.04.13
人件費の増大や職員確保難など、病院経営にはさまざまな課題があります。
コロナ禍になって以降は、新型コロナウイルスの院内感染対策も求められるようになりました。国内の病院の4割が赤字経営だといわれるなかで、どのように病院経営を改善していけばよいのでしょうか。
この記事では、病院経営の5大課題や、病院経営を改善するためのシステム化の重要性、病院経営の課題解決におすすめの院内運用システムについて解説します。
目次
国内の病院の多くが赤字経営に陥っています。とくにコロナ禍以降は経営状況が悪化する病院が増加し、2021年は一般病院全体の損益比率がマイナス3.3%を記録しました。損益率の分布を見ても、コロナ禍以降のデータでは過半数の病院が赤字経営に陥っています。[注1]
病院経営を悪化させている要因は大きく分けて5つあります。
人件費の増大 | 院内文書のペーパーレス化が進んでおらず、問診票のスキャンや転記など書類管理に無駄な人件費が発生 |
新型コロナウイルスの院内感染リスク | 院内文書の持ち歩きや筆記用具の使い回しにより、院内感染リスクが発生 |
紙・印刷コストの増大 | 用紙代やトナー代など、ペーパーレス化の遅れにより無駄なコストが発生 |
IT化の遅れ | さまざまな医療情報を電子カルテと紐付けて利用できず、院内のデータを経営改善に活かせない |
部門横断の効率化が進まない | 病院全体の効率化につながるITシステムを導入したいが、関係部署の調整に時間がかかる |
病院経営を改善するためには、病院業務のシステム化が必要不可欠です。受付、病棟、各診療科、事務部門をシームレスにつなぐ部門横断型のシステムを導入することで、業務効率化や人件費削減を実現できます。
病院業務をシステム化し、紙ベースの文書管理をやめることで、事務業務を90%削減、人件費を90%削減することが可能です。具体的には、次のような院内運用システムを利用することができます。
問診機能 | タブレット端末で問診を実施し、紙ベースの問診票を脱却 |
PDF文書機能 | カルテ以外の院内文書もPDF化し、電子サインでの署名にも対応 |
Web予約機能 | オンラインで来院前予約を受け付け、予約管理を効率化 |
アナムネ機能 | アナムネ(病歴)を自動で電子カルテに紐付け、電子カルテへの転記作業をなくす |
バイタル機能 | 患者様のバイタルをデータ化し、タブレット端末などで確認可能に |
病院経営を改善するには、一部の部門のみでITシステムを導入するのではなく、病院全体をシステム化する必要があります。
たとえば、問診システムと電子カルテをリアルタイムに紐付ければ、ドクターが診療前にモニターで問診票を確認し、よりスムーズな診療を提供できます。院内の合意形成が難しい場合は、導入支援サポートが充実したシステムベンダーを選ぶことが大切です。
病床数140床の医療法人Aの事例では、次のような病院経営上の課題を抱えていました。
そこで、A病院では電子カルテと院内運用システムをシームレスに連携したシステムを構築し、経営改善を実現しました。スタッフの業務量が減少し、より患者と接する機会を生み出すことができました。
また、インターネット予約システムの導入や、院内文書のペーパーレス化にも取り組み、病院全体の業務効率化につながりました。
病院経営の課題解決を目指すなら、大規模病院向けシステムのARTERIAがおすすめです。
さまざまな院内文書をペーパーレス化し、国内全メーカーの電子カルテとリアルタイムに連携可能なARTERIAなら、病院経営の5大課題を解消できます。
経営課題 | ARTERIAでできること |
人件費の増大 | 院内文書のペーパーレス化により、スキャンや転記などの無駄な作業をなくす |
新型コロナウイルスの院内感染リスク | 院内文書を消毒しやすいタブレット端末で閲覧できるため、院内感染リスクを低減 |
紙・印刷コストの増大 | ほとんどの紙文書が不要になるため、用紙代やトナー代をコストカット |
IT化の遅れ | 国内全メーカーの電子カルテとリアルタイムにデータ連携可能 |
部門横断の効率化が進まない | 関係部署を交えたワーキングの開催により、院内の合意形成をサポート |
人件費削減やコストカット、新型コロナウイルスの院内感染対策といった経営課題の解決には、病院業務のシステム化が必要不可欠です。院内文書のペーパーレス化に取り組むことで、スキャン作業や転記作業をなくし、事務業務の90%を削減できます。
病院経営の課題を解決するには、複数部署で部門横断的にシステムを導入する必要があります。院内の合意形成が難しい場合は、導入支援サポートが充実したARTERIAを選びましょう。